だって高齢出産だもん ~高齢出産のメリット&デメリット~

不妊治療・体外受精・高齢出産・出生前検査の現実は、本や報道とは少し違っていました。そんな体験や知識について書いていきます。

遺伝子異常がわかる血液検査、NITP検査を受けてみた

初回はびっしりカウンセリング。

遺伝子や障害について学びます。

 

別の日に、血液検査。

あっという間に、NITP検査は終わりました。

 

結果が出るまでの2週間は気が気じゃなかった。

とくに前日はハラハラ・ドキドキ。

これは胎教に悪いです。

 

で、検査の結果、遺伝子異常の確率はほぼ0%。

この一ヶ月間、悩みに悩んでいたことがパーッとはれていきました。

 

もしかしたら、脳障害や心臓疾患など、もっと重い障害が隠れているかもしれません。

それは検査ではわかりません。

でも、まずは今、赤ちゃんが健康だろうと思えることでほっとしました。

 

以前、東尾理子さんが、出生前検査の結果を告知したことで、賛否両論を巻き起こしていましたが。

私は、彼女をえらいなと思いました。

みんなが内緒にするよりも、どう考えて、どう結論を出したか、いろんなケーススタディを共有するほうが有意義じゃないですか。

どんな結論であっても、他人が責める必要も権利もありません。

まして彼女は、「もしダウン症でも育てる」と決意したそう。すがすがしいじゃないですか。

そこで中絶を決意していたって、いいんですけど。

いずれにしても、検査を受けたことを公表したこと自体に、好意をもちました。

 

今回、ブログに本音を書くことにしたのは、似たような問題で悩んでいて、でも、新しい検査だけに情報が乏しくて困っている、という人たちに情報を伝えたいという気持ちからでした。

 

不思議だったのは、ダウン症の子を持つある母親が「生まれる前に可能性を公表するのは、正直怒りがこみあげてきました」というコメントでした。

私ががん患者だったとして、がん検診を受けた人が、「検査で引っかかった。がんかもしれない」と言ったとして、何も怒りはこみ上げません。

実際、ダウン症育児で苦労されている人でないと、わからない感情があるのでしょうね。

 

健康な赤ちゃんがほしい。

それって、誰もが思う、ふつうの自然な気持ちです。

でも、もし、健康じゃなかったら?

健康じゃないから殺す、ってやっぱりひどすぎる。

でもでも、きれいごとじゃなく、実際に中絶を選ぶ人もいるし、生んでから「中絶すればよかった」って後悔している人もいます。

高齢出産の増加と、医療の進化(出生前検査できるようになったということで)によって、新たな「命への課題」が生まれたように思います。

 

これって「脳死」と同じく、これから長い時間をかけて議論されるべき課題だと思います。

議論って、考え方を出し合わないと進まないじゃないですか。

だからこそ、私は私の思ったこと、考えたことを正直に発信していきたいと思いました。